













日本建築の擬
Fake Designs of Japanese Architecture
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編集・企画 福島加津也、冨永祥子、
佐脇礼二郎、山本瑠以
インタビュー 光井渉、難波和彦、多田脩二
デザイン 西村祐一/Rimishuna
翻訳 佐脇礼二郎
印刷製本 NISSHA株式会社
発行 ガデン出版
判型 A4判変形297×188mm|丸背上製
頁数 288頁|日英併記
ISBN 978-4-9911456-2-9
「Holz Bau」(2020)、「ex-dreams」(2023)に続く、ガデン出版のbau kunstシリーズの第3作である。福島加津也+冨永祥子建築設計事務所は、ガデン出版を主宰してドイツとアメリカを旅した後に、いよいよ日本建築をリサーチする。主な対象は、これまでの近代建築から大きく変わって数百年前の建築である。
このリサーチは、中世以降の日本建築の構造と空間が調和しているように見えながら、実はそのように見せているのではないか、という類推から始まった。異なる性質が重なり合う「擬(なぞら)える」関係は、「日本建築の擬」としてこの本の主題になった。
第一章で日本建築について書かれていた海外の文章を再録し、第二章でリサーチした事例の紹介、第三章でいくつかの論考がまとめられている。主な写真は福島加津也、漫画は冨永祥子、アクソメなどの図版とテキストは山本瑠以が担当している。論考の中の対談では、建築史家の光井渉、建築家の難波和彦、構造家の多田脩二に登壇していただいた。英訳は佐脇礼二郎、日英併記で空間を伝える紙面のデザインは西村祐一による。
内容が多様で複雑なため、語り口はどうしても類推的になり、個人的な記憶と社会的な記録の間にたどり着いた。
この本は、歴史の正しい答えを求める実証論ではなく、歴史をどのように引き継ぐのかという実践論となる。
目次
002 はじめに
006 用語解説
第一章 再録
012 『The Architecture of Japan』
アーサー・ドレクスラー
第二章 調査
034 調査概要
第一節 原型
046 1太山寺本堂
056 2長弓寺本堂
066 3浄土寺浄土堂
076 コラム1 構造解析
太山寺本堂|長弓寺本堂|浄土寺浄土堂
第二節 軸組
090 4興隆寺本堂
098 5明王院本堂
106 6金剛寺金堂
114 7渡部家住宅
122 8江川家住宅
130 漫画1 「長弓寺本堂」
136 コラム2 軸組を擬えた現代建築
東光園|島澤先生の家
第三節 形態
152 9長寿寺本堂
160 10教王護国寺蓮華門
168 11大善寺本堂
184 12普門寺三重塔
184 13本興寺開山堂
193 漫画2 「本興寺開山堂」
198 コラム3 形態を擬えた現代建築
旧大阪歌舞伎座|吉屋信子邸
第三章 論考
210 論考 調和と調停|福島加津也
228 鼎談1 現代から日本建築を見る|光井渉
×福島加津也、冨永祥子、山本瑠以
248 鼎談2 仮説としての歴史|難波和彦
×福島加津也、冨永祥子、山本瑠以
266 鼎談3 構造と美学をめぐる旅|多田脩二
×福島加津也、冨永祥子、山本瑠以
282 図面一覧